「肉離れ」について②
2018年11月29日
三鷹駅徒歩5分 スポーツに強いせきざわ接骨院 はりきゅう院 院長の加納です。
いつもブログをご覧いただき有難う御座います。
今回も「肉離れ」をテーマにお伝えさせて頂きます。
第二回目となる今回は、「肉離れの症例について 前編」をお伝えします。
症例は、
太ももの後ろ側(以下:ハムストリングス)の肉離れ Ⅱ度損傷(中等度)です。
サッカー選手で、
ダッシュした際に左のハムストリングスにピリッと痛みが出現し受傷しました。
症状としては、圧痛(押した時の痛み)、ストレッチした際の痛み、筋肉収縮時痛(筋肉に力を入れた時の痛み)、歩行の際に痛みがありました。
チームドクターに診察して頂き、MRI検査を実施し、ハムストリングスの肉離れ Ⅱ度損傷(中等度)との診断になりました。
受傷後3日間は、炎症症状が継続するので、炎症を早く引かせる為に、アイシングや微弱電気、超音波治療器での治療を中心に実施しました。
その後、症状消失とともに、徐々にエクササイズをスタートしました。
以下、行ったメニューをいくつか紹介します。
当院では、患部外チェックとして、体幹のコアチェックを実施しております。
体幹の安定性がないと、骨盤や足(下肢)が不安定になり、協調的な運動コントロールが出来なくなり、肉離れの再発につながりやすく、競技パフォーマンスへの影響も考えられるので、チェックしています。
・ストレッチメニュー
ストレッチでの痛みが消失したら、ストレッチメニューをスタートしていきます。股関節と膝を深く曲げた状態から膝をゆっくり伸ばしていき、ハムストリングスをストレッチします。
ハムストリングの筋肉の長さを戻す事を目的としております。
・筋肉再教育メニュー
膝を曲げる痛みが消失したら、うつ伏せになり、膝の曲げ伸ばしを行います。最初はゆっくり行い、徐々にスピードアップします。膝を伸ばした時に足が地面につかないないように自分の力で止めます。
軽い負荷での筋力トレーニングを目的としています。
・ヒップリフト
その名の通りお尻を上げるエクササイズです。
仰向けで膝を90度曲げて、足の裏で地面を押してお尻をグッと上げます。
お腹と膝が直線になるまでお尻をあげて、下げてを繰り返します。
半分荷重をした状態での筋力トレーニングです。荷重した状態でのトレーニングの準備段階として取り入れております。
今回は、
ハムストリングスの肉離れ Ⅱ度損傷の症例の前編を紹介させて頂きました。
次回は、後編として、もう少し動きを入れたメニューを紹介させてもらいます。
三鷹のスポーツに強い せきざわ接骨院はりきゅう院 院長
加納 賢治